「江戸川コナン誘拐事件(5,6巻)」のあらすじとネタバレです。毛利探偵事務所に江戸川コナンの母親を名乗る人物が現れる…。
項目 | 内容 |
---|---|
漫画 | 5,6巻 |
サブタイトル | 見知らぬ来訪者。 脱出そして追跡。 仮面の下の真実 |
アニメ | 43話 |
放送日 | 1997年1月13日 (月) |
あらすじ
毛利探偵事務所に江戸川文代(えどがわ・ふみよ)という人物が訪れ、江戸川コナンの母親を名乗る。本当のことを話すわけにいかないコナンは文代に車で連れて行かれてしまう。江戸川コナンは工藤新一の偽名で、いわば架空の人物である。そんな『コナン』に母親が存在するはずはなかった。
車内で江戸川文代はコナンの正体が工藤新一であると話す。この言葉に驚いたコナンは文代が黒ずくめの男の仲間であると疑い始める。危険を感じたコナンは文代の車から逃げ出すが、阿笠博士のもとへ向かうという行動を誘拐犯に読まれ、再び捕まってしまう…。
内容紹介
タイトルの通りですが、江戸川コナンが母親を名乗る女性に誘拐されます。誘拐犯の中には怪しい仮面をかぶった人物もいます。コナンの正体など、様々な事情を把握していることから『黒ずくめの男』とのつながりが疑われます。
手掛かり
誘拐犯の正体、監禁場所からの脱出方法、誘拐犯の取引場所などについて、ヒント、伏線などをまとめます。
状況証拠
- 誘拐犯(文代、仮面の人物)は江戸川コナンが工藤新一であることを知っている
- 取引の時間は翌日の13時
- 新聞やカレンダーの証拠から米花ホテル30という取り引き場所が推理される
- 30が意味するのは駐車場の番号
証拠
- ゴミ箱に文字が切り抜かれた新聞が捨ててあった
切り抜かれた文字からベイカホテル(米花ホテル)が判明する - 古いカレンダーが壁にかけてあるが表面は黄ばんでおらず破り目も真新しい
- 9月のカレンダー27日の部分に切れ目がある
(8月のカレンダーの30日の部分が切り取られたと考えられる) - ホテル駐車場の30番に1という数字が付けたされている
(301を意味している) - 米花ホテル301で仮面の人物と文代に遭遇
脱出手段
- 監禁場所にあったビンをマットでくるんで割りガラス破片で縄を切る
- 監禁場所から逃げたようにみせて収納庫に隠れる
(窓から外へ逃げたようにみえたが足跡が残っていなかった)
ネタバレ
誘拐犯は工藤新一の父親・工藤優作(くどう・ゆうさく)、母親の工藤有希子(くどう・ゆきこ)でした。優作は仮面を付けてバロンに、有希子はフェイスマスクや布を身に着けて江戸川文代に変装していました。取り引き相手としてホテルに現れた大柄の男は阿笠博士です。コナンは父親である優作に探偵としての能力を試されていました。
米花ホテル301という取り引き場所を突き止めたコナンはルームサービスを301に頼み、部屋に侵入します。ルームサービスの台車に隠れてではなく、部屋の扉にガムを貼り付けてロックがかからないようにして入り込んでいました。これは優作にバレてしまいます。
結末
海外で暮らそうと誘う両親に対してコナンは「やだね!」と言い、日本に残る意志を示す。結局、コナン君は毛利探偵事務所に戻ってくる。一方、工藤夫妻はついでに世界一周旅行に出掛けようとするのだが、コナンに居場所をリークされ、優作は原稿の執筆に追われる破目になる。
考察
工藤新一(江戸川コナン)よりも父親の工藤優作の方が一枚上手なのかもしれないです。当時はコナン君絶体絶命のピンチで、ハラハラしました。ホテルで挟み撃ちに合うところで5巻が終わってしまうので、続きが気になる感じでもあります。それにしても宇宙探偵コナンが気になるところです。
監禁場所からの脱出というのはミステリーっぽくないかもしれないですが、『十三号独房の問題』という独房からの脱出を描いた短編小説があります。この短編は江戸川乱歩氏が『世界推理短編傑作集1』に収録しています。そんな事情があるので、直球ではないですが、ミステリー作品の一つだといえます。
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