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明智恭介の奔走【あらすじ・ネタバレ感想】

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 明智恭介の奔走』は『屍人荘の殺人』で大活躍(?)した明智恭介が登場する短編集です!殺人事件などの凶悪犯罪がメインではない、いわゆる日常の謎と呼ばれるジャンルのミステリーです。このページではあらすじや感想などをまとめています。

項目 説明
タイトル 明智恭介の奔走
評価
著者 今村昌弘
出版社 東京創元社
シリーズ 剣崎比留子シリーズ
(スピンオフ)
順番 剣崎比留子シリーズの
読む順番
発行日 2024年6月
Audible版 未発売
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あらすじ

神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。事件を求めて名刺を配り歩く彼は、果たして名探偵なのか、ただのトラブルメーカーなのか――大学のサークル棟で泥棒同士が鉢合わせした盗難騒ぎ、夏休み直前に起きた宗教学試験問題漏洩事件、助手であり唯一の会員・葉村譲を巻き込んで繰り広げる日常の謎など書き下ろしを含む全5編を収録。『屍人荘の殺人』以前に起きた数々の事件を描く、待望の〈明智恭介〉シリーズ第一短編集!
東京創元社 特設サイト

 『屍人荘の殺人』よりも前の出来事を描いた短編集です。『屍人荘の殺人』を先に読んでおいた方がいいかもしれません。原作は小説ですが、映画化も漫画化もされています!『屍人荘の殺人』には続編があるので、そちらもオススメです。

収録作品

  • 最初でも最後でもない事件
  • とある日常の謎について
  • 泥酔肌着引き裂き事件
  • 宗教学試験問題漏洩事件
  • 手紙ばら撒きハイツ事件

今村昌弘先生のコメント

明智恭介の活躍を心待ちにしていた皆さま、ようやくこの本を出せる日が来ました。
遠田志帆さんのイラストもたっぷりあるのでご期待ください。
彼が学内外でどんな事件と向き合うのか、解決するのかしないのか、明智恭介ならではのミステリをお楽しみください!
東京創元社 特設サイト

遠田志帆さんは城塚翡翠シリーズの絵も描いておられます。あの絵はいいですね~。飾っておきたくなる表紙です。「解決するのかしないのか…」って、解決しないんかーい!みたいなことがあるかもということですね。そういった感じのキャラが明智恭介というわけです。

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感想

屍人荘の殺人のネタバレを含みます

『明智恭介の奔走』は日常の謎解きです。ミステリーファンなら聞き覚えがあるであろう明智恭介(明智小五郎と神津恭介の合体?)が主人公で、クールな一面や、時に見当違いの推理をしてしまう姿が魅力的です。映画では中村倫也さんが演じておられました。うん、まあ、『屍人荘の殺人』であんな風になったので、屍人荘よりも前のお話です。再会できてうれしいよ。短編には、神木隆之介さんが演じていた葉村譲も登場します。

どの物語も巧妙に練り上げられていた印象です(ぶっ飛ぶほど面白い…ってわけではないですが、こういう普通に読めるミステリーの書くのは、素人では無理なんだと思います)。謎めいた出来事が最後には膝を打つような真実へと繋がるわけですね。

個人的に印象に残ったエピソードは『とある日常の謎について』『泥酔肌着引き裂き事件』『手紙ばら撒きハイツ事件』でしょうか(3/5なので、ほとんどといえばほとんどですが)。いずれも、日常の謎がメインなので殺人の魅力はないですが、物語がより身近に感じられます。小さい秋みつけた♪みたいな感じでしょうか。

やっぱりシリーズものは面白いです。日常の謎をテーマにしたミステリーもいろいろあるはずなので、トリックだけを抽象的にみると既視感があったりするかもしれないですが、明智恭介の作品を読めてよかったです。

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