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日本扇の謎【あらすじ・ネタバレ感想】

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日本扇の謎』は有栖川有栖(ありすがわ・ありす)先生の推理小説で、火村シリーズの最新刊です!2024年は有栖川有栖先生の作家デビュー30周年ということで、様々な企画が進行しております。

項目 説明
タイトル 日本扇の謎
評価
著者 有栖川有栖
出版社 講談社
シリーズ 28作目
発行日 2024年8月
文庫版 なし
(2024年11月時点)
Audible版 2025/3/28
発売予定
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あらすじ

 舞鶴の海辺の町で発見された、記憶喪失の青年。名前も、出身地も何もかも思い出せない彼の身元を辿る手がかりは、唯一持っていた一本の「扇」だった……。そして舞台は京都市内へうつり、謎の青年の周囲で不可解な密室殺人が発生する。事件とともに忽然と姿を消した彼に疑念が向けられるが……。動機も犯行方法も不明の難事件に、火村英生と有栖川有栖が捜査に乗り出す!
講談社BOOK倶楽部

どういうわけか扇だけをもった記憶喪失の青年がみつかります。舞鶴で保護されたその青年は扇から身元が判明し、一旦、落ち着いたようにみえますが…、殺人事件が発生し、青年は行方不明になってしまいます。扇の青年が殺人に巻き込まれたのか、それとも犯人なのか?という感じで物語は始まります。そして、画伯一族の事件とか、コロナとか、いろいろ登場します。

この作品は国名シリーズの11作目です。長年にわたりシリーズを追ってきた私にとっては待望の一冊という感じです。エラリー・クイーンの国名シリーズと国が被ることはなかったと思いますが、今回、日本ということで、『ニッポン樫鳥の謎』とタイトルは似ています。

国名シリーズ

『日本扇の謎』は国名シリーズの一冊です。火村英生シリーズ及び国名シリーズの読む順番は火村英生シリーズ・国名シリーズの読む順番と新刊情報!を参考にして下さい。

国名シリーズはタイトルに国の名前が入っている作品で、火村英生が登場します。『捜査線上の夕映え』など、国名が入っていない火村英生の作品もあります。

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感想

火村とアリスのやり取りはいつも通り軽快で、ユーモアを交えながらも鋭い洞察力で事件を解決していく様子は健在です!火村の推理は論理的で冴えていました。時絵さんや猫たちとの暮らし、下宿事情などシリーズのファンにとって嬉しい内容も満載だったと思います。

いろいろあったけど、結末はあっさりという印象もあります。人それぞれ、ツッコミどころはあると思います。記憶喪失の青年に関する謎とか、扇のこととか、帯にあった「孤独で美しい真相」とかです。

『日本扇の謎』は火村とアリスの魅力が詰まった一冊であり、シリーズ継続を強く感じさせる一冊でした。有栖川有栖先生の次回作に期待を寄せつつ、火村シリーズの続編を期待しています。今後も二人の活躍が楽しみ、これからも続いてほしいなぁと思います。

みんなの感想

  • 導入の謎が魅力的!
    記憶喪失の青年と日本扇という謎めいた導入部分が魅力的です。続きが気になりますね
  • 火村とアリスの掛け合いが面白い!
機械学習で読者の感想をまとめました

コメント

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