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ガリレオS2E2|指標す・しめす【ネタバレ注意】

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ガリレオ2・ドラマ第2話「指標す(しめす)」のあらすじ、真相、トリック解説、考察・感想です。第ニ話は、強盗殺人事件の被害者が飼っていた犬の死骸をダウジングで発見した女子高校生が登場します。

項目 内容
ゲスト 川口春奈
放送日 2013/4/22
原作 ガリレオの苦悩
原作者 東野圭吾
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あらすじ

一人暮らしのお婆さんが自宅で何者かによって殺害され、自宅に隠してあった金の延べ棒が紛失していた。岸谷美砂は現場で挙動不審な女子高生を見つけ、その行動を監視する。すると女子高生は夜遅くに外出し、水晶を使ってダウジングを始める。そして、彼女が行き着いた先には、被害者となったお婆さんの愛犬クリが、死骸となって横たわっていた。そこは、被害者の自宅から数百メートル離れた場所だった…。

事件概要

女子高生の真瀬加奈子(ませかなこ)はペンデュラム(水晶)を使って意思決定をしていました。彼女は、憧れだった先輩と付き合うべきかどうかなども水晶に尋ねることで、自分の意思を決めていました。水晶が揺れればYES、揺れなけらばNOです。このようにして真瀬はお婆さんの愛犬の死骸を発見しました。まるで、ダウジングのような現象です。真瀬とお婆さんは顔見知りで、真瀬はお婆さんに好意を寄せていました。真瀬ら高校生がよく立ち寄っているお店がカドパンと呼ばれるパン屋です。

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ネタバレ

真瀬加奈子は、犬の死骸が見つかった場所で、犯人が何かを捨てるのを見ていました。その後、お婆さんの家の近くを通りかかった時に、クリがいなくなっていることを知り、犯人が捨てたのが犬だったことに気付きます。つまり、真瀬はダウジングの行き先に何かがあることを知っていました。水晶を使っていたのは、犯人がカドパンのおじさんだったためです。大好きだったお婆さんを殺したのが、同じように好意を抱いてたパン屋のおじさんだったため、クリのことを確かめるべきか否か悩んでいました。

お婆さん殺害の犯人はパン屋の主人で、動機は金です。犯人には借金がありました。被害者と顔見知りだった犯人は何食わぬ顔で被害者の家に入り、お婆さんを殺害しました。その後、すぐには金の延べ棒を探さず、まず、番犬のクリを殺害しました。犬に吠えらると、金の延べ棒を見つける前に犯行が発覚する恐れがあったためです。しばらく経ってから再び現場を訪れた犯人は延べ棒を探しに専念します。この時、クリは息絶えているようにみえましたが、実は生きており、犯人のくるぶしのあたりに噛み付きました。噛まれたことで犬の口に犯人の血痕が付着したため、犯人は現場から遠く離れた場所に、犬の死骸を運びました。

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トリック

ダウジングの謎は、証言者が嘘をついていた(本当のことを話していなかった)ということになります。証言者にはペンデュラムを使って物事を占う性質があり、この行動が犬の死骸発見にダウジングという謎を加えることになりました。実際、証言者の持っていた水晶は揺れており、これは不覚筋動だと説明されています。

壊れた時計

被害者の身に付けている腕時計を壊して、犯行時刻を誤魔化すというのはよくあるトリックです。ただし、今回の事件は偶然壊れた時計の時刻を警察が犯行時刻と勘違いしただけでした。犯人は物色中に時計を壊してしまっただけで、犯行時刻を誤魔化す意図はなかったようです。時計が壊れていようがいまいが、検死によって、より正確な死亡推定時刻が明らかになっています。検死の後、この壊れた時計は、犯人が再び現場に訪れたことを裏付ける状況証拠になります。

証言の矛盾

女子高生は水晶を使った犬の探索で、最初に、犬の死骸を探すべきか問うています。これは、証言者が、既に犬が死んでいることを知っていたともとれる発言です。もしかすると、逃げただけかもしれないし、遠くで誰かに保護されているかもしれません。

考察

『不覚筋動』をグーグルで調べてみると『こっくりさん』が出てきました。これはオカルトちゃんな気がします。無意識に筋肉を動かしているというのが、どのやら原因のようです。だいたいの臓器は無意識に動いている(勝手に動いている)ので、むしろ意識的に動かしている方がマイナーなのかもしれない、と思ったりもします。だから何だ、と言いたくなるような見解は置いておいて、振り子を規則正しく揺らすには、振り子にうまく力を加える必要があります。近くにあった有線マウスで試してみましたが、振り子の気持ちになって揺らさないと、奇麗に揺れません。これが、振り子の共振ということのようです。振り子を揺らすのが難しいとなると、無意識ではなく、意識的に揺らしているようにも思います。今回のエピソードの場合、クリを見つけるべきだという思いの方が強く、それを後押しするように水晶は働いたのかもしれません。

感想

ファーストシーズンの第二話(離脱る)と同じように、目撃証言に焦点があてられていました。そのため、犯人・手口・動機には興味なし、というガリレオ先生のスタンスを強調するようなエピソードになっていたと思います。とはいえ、事件の謎もしっかり描かれていて楽しめました。ちなみに、私のダウジングのイメージは、ドラえもんとポケモンぐらいですが、この中にガリレオも加わりそうです。

ダウザー

日本ダウジング協会や日本ダウザー協会などの組織もあるようです。ダウジングができる人をダウザーと呼ぶようです。この作品で描かれたダウジングの真相は、ジレンマに陥った女子高生の気持ちだったわけですが、湯川先生も話していたように、世のダウジングはまだ謎に包まれているようです。謎である、という表現も科学を信頼するような表現なので、誤謬があるかもしれません。

本当にどうでもいい話ですが、冒頭の文章で、二回目に登場した二は、実はカタカナのニでした。ニはカタカナで、二は漢字です。私も気付かずに使っていました。

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