早川書房によるミステリー・ブック・ランキング『ミステリが読みたい!』の国内海外歴代1作品のまとめです。2022年、2023年、2024年の3年分の国内海外ランキングもあわせてご紹介しています。
歴代ランキング1位
ランキングが始まった2008年版から2025年版までの間で、1位にランクインした国内海外作品のタイトル、作者は下記の通りです。
国内
2025年版(最新版)のランキング1位は青崎有吾さんの連作短編集『地雷グリコ』です。
年度 | タイトル | 作者 | 評価 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2025 | 地雷グリコ | 青崎有吾 | あらすじ | |
2024 | 可燃物 | 米澤穂信 | – | 2023 | 爆弾 | 呉勝浩 | あらすじ |
2022 | 黒牢城 | 米澤穂信 | – | 2021 | たかが殺人じゃないか | 辻真先 | – |
2020 | 刀と傘 | 伊吹亜門 | – | |
2019 | それまでの明日 | 原尞 | – | |
2018 | 機龍警察 狼眼殺手 | 月村了衛 | – | |
2017 | 真実の10メートル手前 | 米澤穂信 | – | |
2016 | 王とサーカス | 米澤穂信 | あらすじ | |
2015 | 満願 | 米澤穂信 | – | |
2014 | ノックス・マシン | 法月綸太郎 | – | |
2013 | 幽女の如き怨むもの | 三津田信三 | – | |
2012 | 折れた竜骨 | 米澤穂信 | – | |
2011 | Another2001 | 綾辻行人 | – | |
2010 | 造花の蜜 | 連城三紀彦 | – | |
2009 | ゴールデンスランバー | 伊坂幸太郎 | – | |
2008 | 楽園 | 宮部みゆき | – |
動画
海外
2025年版(最新版)のランキング1位はアンソニー・ホロヴィッツさんの『死はすぐそばに』です。
年度 | タイトル | 作者 | 評価 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2025 | 死はすぐそばに | アンソニー・ホロヴィッツ | あらすじ | |
2024 | 愚者の街 | ロス・トーマス | – | 2023 | われら闇より天を見る | クリス・ウィタカー | – |
2022 | 自由研究には向かない殺人 | ホリー・ジャクソン | – | |
2021 | その裁きは死 | アンソニー・ホロヴィッツ | – | |
2020 | メインテーマは殺人 | アンソニー・ホロヴィッツ | – | |
2019 | カササギ殺人事件 | アンソニー・ホロヴィッツ | – | |
2018 | フロスト始末 | R・D・ウィングフィールド | – | |
2017 | 熊と踊れ | A・ルースルンド&S・トゥンベリ | – | |
2016 | ありふれた祈り | ウィリアム・K・クルーガー | – | |
2015 | その女アレックス | ピエール・ルメートル | – | |
2014 | 遮断地区 | ミネット・ウォルターズ | – | |
2013 | 湿地 | アーナルデュル・インドリダソン | – | |
2012 | 二流小説家 | デイヴィッド・ゴードン | – | |
2011 | ラスト・チャイルド | ジョン・ハート | – | |
2010 | ミレニアム(三部作) | スティーグ・ラーソン | – | |
2009 | 運命の日 | デニス・ルヘイン | – | |
2008 | ロング・グッドバイ | レイモンド・チャンドラー | – |
2024年
- 国内1位は米澤穂信「可燃物」
- 海外1位はロス・トーマス「愚者の街」
国内
短編集(全5作品)
- 崖の下
群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の回りの雪は踏み荒らされていず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って“刺殺”したのか?- 命の恩
榛名山麓の〈きすげ回廊〉で右上腕が発見されたことを皮切りに明らかになったばらばら遺体遺棄事件。単に遺体を隠すためなら、遊歩道から見える位置に右上腕を捨てるはずはない。なぜ、犯人は死体を切り刻んだのか?- 可燃物
太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……。
順位 | タイトル | 作者 |
---|---|---|
1位 | 可燃物 | 米澤穂信 |
2位 | 君のクイズ | 小川哲 |
3位 | 鵼の碑 | 京極夏彦 |
4位 | 木挽町のあだ討ち | 永井紗耶子 |
5位 | あなたが誰かを殺した | 東野圭吾 |
6位 | アリアドネの声 | 井上真偽 |
7位 | エレファントヘッド | 白井智之 |
8位 | 鈍色幻視行 | 恩田陸 |
9位 | 11文字の檻 青崎有吾短編集成 | 青崎有吾 |
10位 | 焔と雪 京都探偵物語 | 伊吹亜門 |
海外
生まれ落ちたときに母を亡くし、その後は父と二人で上海に渡ったダイ。南京路で爆撃に遭い、気づくと手をつないでいた父親は腕だけになっていた……。娼館のロシア人女性に拾われ、娼婦たちから様々な言葉や文化を学びながら生きのびて成人したダイは、やがて「セクション2」と呼ばれる米国秘密情報部でエージェントとしての活動に従事する。だが、何者かに陥れられて投獄され、情報部からも解雇。彼の出獄を待っていたのは、腐敗した南部の小さな街をさらに腐敗させ再興させるという突拍子もない仕事だった――。
順位 | タイトル | 作者 |
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1位 | 愚者の街 | ロス・トーマス |
2位 | ナイフをひねれば | アンソニー・ホロヴィッツ |
3位 | 頬に哀しみを刻め | S・A・コスビー |
4位 | 卒業生には向かない真実 | ホリー・ジャクソン |
5位 | 恐るべき太陽 | ミシェル・ビュッシ |
6位 | 処刑台広場の女 | マーティン・エドワーズ |
7位 | トゥルー・クライム・ストーリー | ジョセフ・ノックス |
8位 | 8つの完璧な殺人 | ピーター・スワンソン |
9位 | 哀惜 | アン・クリーヴス |
10位 | ガラスの橋 | ロバート・アーサー |
2023年
- 国内1位は呉勝浩「爆弾」
- 海外1位はクリス・ウィタカー「われら闇より天を見る」
国内
些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。「ここから三度、次は一時間後に爆発します」
順位 | タイトル | 作者 |
---|---|---|
1位 | 爆弾 | 呉勝浩 |
2位 | 同志少女よ、敵を撃て | 逢坂冬馬 |
3位 | 大鞠家殺人事件 | 芦辺拓 |
4位 | 名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件 | 白井智之 |
5位 | 捜査線上の夕映え | 有栖川有栖 |
6位 | 爆発物処理班の遭遇したスピン | 佐藤究 |
7位 | 方舟 | 夕木春央 |
8位 | 地図と拳 | 小川哲 |
9位 | #真相をお話しします | 結城真一郎 |
10位 | かくして彼女は宴で語る | 宮内悠介 |
海外
アメリカ、カリフォルニア州。海沿いの町ケープ・ヘイヴン。30年前にひとりの少女命を落とした事件は、いまなお町に暗い影を落としている。自称無法者の少女ダッチェスは、30年前の事件から立ち直れずにいる母親と、まだ幼い弟とともに世の理不尽に抗いながら懸命に日々を送っていた。町の警察署長ウォークは、かつての事件で親友のヴィンセントが逮捕されるに至った証言をいまだに悔いており、過去に囚われたまま生きていた。彼らの町に刑期を終えたヴィンセントが帰ってくる。彼の帰還はかりそめの平穏を乱し、ダッチェスとウォークを巻き込んでいく。
順位 | タイトル | 作者 |
---|---|---|
1位 | われら闇より天を見る | クリス・ウィタカー |
2位 | 殺しへのライン | アンソニー・ホロヴィッツ |
3位 | 優等生は探偵に向かない | ホリー・ジャクソン |
4位 | 彼は彼女の顔が見えない | アリス・フィーニー |
5位 | ポピーのためにできること | ジャニス・ハレット |
6位 | 名探偵と海の悪魔 | スチュアート・タートン |
7位 | アリスが語らないことは | ピーター・スワンソン |
8位 | キュレーターの殺人 | M・W・クレイヴン |
9位 | 魔王の島 | ジェローム・ルブリ |
10位 | ギャンブラーが多すぎる | ドナルド・E・ウェストレイク |
2022年
- 国内1位は米澤穂信「黒牢城」
- 海外1位はホリー・ジャクソン「自由研究には向かない殺人」
国内
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。
順位 | タイトル | 作者 |
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1位 | 黒牢城 | 米澤穂信 |
2位 | テスカトリポカ | 佐藤究 |
3位 | 機龍警察 白骨街道 | 月村了衛 |
4位 | 蒼海館の殺人 | 阿津川辰海 |
5位 | 兇人邸の殺人 | 今村昌弘 |
6位 | 忌名の如き贄るもの | 三津田信三 |
7位 | インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー | 皆川博子 |
8位 | 六人の嘘つきな大学生 | 浅倉秋成 |
9位 | invert 城塚翡翠倒叙集 | 相沢沙呼 |
10位 | 蝶として死す 平家物語推理抄 | 羽生飛鳥 |
海外
イギリスの小さな町に住むピップは大学受験の勉強と並行して『自由研究で得られる資格(EPQ)』に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。
順位 | タイトル | 作者 |
---|---|---|
1位 | 自由研究には向かない殺人 | ホリー・ジャクソン |
2位 | ヨルガオ殺人事件 | アンソニー・ホロヴィッツ |
3位 | 木曜殺人クラブ | リチャード・オスマン |
4位 | 父を撃った12の銃弾 | ハンナ・ティンティ |
5位 | オクトーバー・リスト | ジェフリー・ディーヴァー |
6位 | 第八の探偵 | アレックス・パヴェージ |
7位 | 彼と彼女の衝撃の瞬間 | アリス・フィーニー |
8位 | 見知らぬ人 | エリー・グリフィス |
9位 | スリープウォーカー | ジョセフ・ノックス |
10位 | 台北プライベートアイ | 紀蔚然 |
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