水平思考クイズの一つ『ウミガメのスープ』の答えです。ウミガメのスープはレストランで客がウミガメのスープを注文し、突然、自殺した、それは何故か?という問題です。この記事では、問題文、質問例、答え、考察などをまとめています。
問題
海が見えるレストランで、男がウミガメのスープを注文した。その男はスープを一口飲んで、すぐに、ウェイターを呼びつけた。「これは、本当に、ウミガメのスープですか?」
「はい、間違い御座いません。これは、正真正銘、ウミガメのスープです」ウェイターは、自信満々で、答えた。
ウェイターの返答を聞いた男は、その場で代金を支払った。そして、ウミガメのスープはほとんど残っているのに、そのままレストランを出て行った。その後、その男は崖から飛び降りて自殺した。一体なぜか?
質問例
- Q.海が見えるなど、レストランの立地は重要か?
A.いいえ - Q.ウミガメではなくイルカのスープでも自殺していたか?
A.いいえ - Q.自殺の原因はウミガメのスープを飲んだことに間違いないか?
A.はい - Q.男がウミガメのスープを食べたのは初めてか?
A.はい
答え
客が自殺した理由はウミガメのスープだと思って食べたスープが人肉のスープだと気付いたためです。客はその昔、海で遭難し、漂流した経験がありました。漂流中、一緒だった友人は死んでいきました。空腹で意識が朦朧とする中、仲間に「ウミガメのスープ」だと言われて、とあるスープを渡されました。そのスープを飲んで遭難者は生き延び、無事、救助されました。
後日、遭難者は海の見えるレストランにやってきました。そして、ウミガメのスープを頼みました。一口飲んで、そのスープが遭難した時に飲んだスープとは全く違っていることに気付きます。ウェイターに確認しても、目の前にあるのは間違いなくウミガメのスープのようです。このとき、遭難者は漂流中に飲んだスープが、死んでいった仲間で作ったスープであることに気付きます。友人を喰ったことをひどく後悔した遭難者は、自ら命を絶ちました。
考察
人を食べて果たして自殺するだろうか。そんな疑問を持ってしまいそうです。知らずに食べさせられたら、確かに不快な気分にはなりそうですが、自殺までは、といったところです。ただ、親しい友人や家族を食べてまで生き延びたと考えるなら、遭難した時に死ぬべきだったのかもしれません。
ドラマ化
この問題は「世にも奇妙な物語」でドラマ化されています。メインキャストは木内みどりさん(役名・渋沢蘭子)、天本英世さん(役名・芝山泰治)、いかりや長介さん(役名・加藤二郎)です。ドラマは、完全にクイズと同じで、自殺の真相を解き明かす内容になっています。
あらすじ
画家・芝山泰治が自殺した。自殺の前日、芝山は雑誌編集者・渋沢蘭子とレストランで会食していた。そこで、海亀のスープを飲み、ひどく動揺した様子だった。芝山はボーイに「本当に海亀のスープなのか?」と質問していた。渋沢は、突然の自殺を記事にするため、レストランの加藤二郎に話を聞く。加藤と芝山は同じ船の船員で遭難の経験があった。遭難し無人島に漂流したのは、芝山、加藤、そしてもう一人乗組員だった。残念なことに、その乗組員は、衰弱し、死亡してしまう。食べ物がなかったため、加藤は遺体を食べることを提案するが、芝山はそれを拒否。芝山も衰弱していく。みかねた加藤は遺体でスープを作り「海亀のスープだ」と嘘をついて、芝山に飲ませた。
まとめ
ウミガメのスープの問題、質問例、答えなどをまとめました。水平思考クイズはシチュエーションパズルなどとも呼ばれ、様々な問題があります。問題集では、回答者3~8人が適切とされており、他の回答者の質問や答えに刺激を受けて、推理を発展させるというのが、醍醐味でもあります。とはいえ、1人や2人でも楽しめるゲームだと思います。その他、「ウミガメのスープ」にはカードゲームもあります。合計84枚のカードがあり、84の不思議な問題を楽しむことができます。カードの表面にはQと書かれており、問題文、時間制限、難易度などが視覚的にわかるように示されています。裏面のAは、解答と解答の鍵となる一言ヒントが記されています。ゲームのルールはシンプルで、時間内に真相に最も近づいた人が勝者となります(もし全員が不正解の場合は出題者の勝ち)。
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