『かまいたちの夜2』のあらすじやネタバレをまとめています。前作『かまいたちの夜』の8年後に発売されたゲームです。12ほどのシナリオがありますが、メインシナリオは<わらべ唄篇>です。
項目 | 説明 |
---|---|
ハード | PS2 |
発売日 | 2002年7月18日 |
発売元 | チュンソフト |
ジャンル | 推理アドベンチャー |
前作
前作「かまいたちの夜」と本作「かまいたちの夜2」は世界観や登場人物などにつながりがあります。ただし、前作を知っていればちょっと楽しさが増えるという程度なので、必ずしも「かまいたちの夜」の内容を把握している必要はないと思います。
あらすじ
ゲーム“かまいたちの夜”が大ヒットし、これを祝して、透と真理は作者・我孫子武丸の別荘へと招待される。雪山の山荘シュプールで殺人事件が発生したなんてことは、まったくもってフィクションなわけだが、招待された多くは1年半前の吹雪の日に集まった人物、すなわちゲームのモデルとなった人物達である。正体主の“我孫子武丸”って何者?という疑問を抱きながらも、透と真理は絶海の孤島である三日月島へと向かうのだった…。
透と真理は三日月島へ向かう船の上にいた。真理の叔父である小林二朗(こばやし・じろう)は勝手についてきた。小林は招待状を受け取っていなかったのである。“かまいたちの夜”の舞台になったペンションのオーナーである私が招待されないのはおかしい。そんな風に小林は考えていた。ちょうど、妻の小林今日子(こばやし・きょうこ)は旅行中で留守だった。暇を持て余した小林は強引に参加したというわけである。
真理によれば、我孫子武丸の正体はゲームの開発会社に問い合わせても分からなかったという。しかし、ゲーム“かまいたちの夜”の関係者である可能性が高いらしいかった。
船の船長は、三日月島へ向かいことを歓迎している様子ではなかった。三日月島は地元の者には監獄島と呼ばれていた。かつて島には底蟲村(そこむしむら)という村があったが、廃村となり、その後、岸猿家(きしざるけ)の私設監獄が建てられた。その監獄で、奉公人達は酷使され、命を落としていったいう。透達が宿泊するのは、そんないわれのある監獄である。岸猿家は没落し、島は再び無人島となったが、最近、我孫子が買い取ったらしい。船長はさらに、島に伝わる“わらべ唄”を歌って聞かせる。
底蟲村の しん太郎どん 痛い痛いと 泣いてござる
何が痛いと 蟹コがきけば
悪たれ鼬(いたち)の ふうのしんに 喉を切られて 話ができぬ
それで痛いと 泣いてござる
びゅう びゅう びゅうの ざんぶらぶん……
三人を島に送り届けた船長は「今日はかまいたちの夜だ」と謎めいた言葉を残して去っていくのだった……。
三日月島はその名の通り三日月型の島だった。島にある三日月館も同じく三日月型の建物で、その周囲は、刑務所のように高い壁に囲まれている。どうやら、その壁は防波壁と呼ばれているらしい。三日月館には元監獄にふさわしい陰鬱な雰囲気が漂っていた。まず、窓がほとんどない。監視塔があり、建物は剣山だらけの堀に囲まれている。窓から逃げようとしても、堀に落ちて剣山にぶっ刺さるだろう。
透と真理、そして勝手についてきたともいえる小林二朗は、とくに咎められることもなく、三日月館の管理人である老婆・菱田キヨに館内へと案内される。既に久保田夫妻、可奈子、啓子が待っていた。どうやらペンションの従業員だった久保田夫妻も招待状を受け取っていないらしい。可奈子と啓子はゲーム“かまいたちの夜”に登場した仲良しOL三人組である。三人目は河村亜季という名前らしい。はて、そんな人物はいただろうか?……歓談していると、遅れて村上がやってきた。さらに遅れて正岡も姿を現した。ゲームの続編制作に関わっているらしい。しかし、我孫子武丸に会ったことはないという。その後、香山夫妻と美樹本も加わったが、結局、肝心の我孫子武丸は現れなかった。
夕食を迎え、それぞれがネームプレートが置かれた席につく。我孫子武丸はまだ現れず、イラついた村上と正岡が口論を始める。その時、突然明かりが消え、一同はパニックに陥る。美樹本が蝋燭に火をともすと、我孫子の席に若い女性の写真と、事故車のように見立てられたおもちゃの車が置かれていた。写真の前には“河村亜希 享年19歳”と書かれたプレートがあった。透は写真の女性が誰かに似ていると思った。すると火が消え、我孫子武丸を名乗る人物の声が響き渡る。「ようこそ、私が我孫子武丸です」。我孫子の声が止んだ。電気がつくと、写真と車はなくなっていた。村上やみどりが取り乱す中、管理人のキヨが「船は明日の夕方まで来ない」と言い放つ。
かまいたちの夜とは
夕食後は、それぞれが自分の部屋で思い思いに過ごしていた。外は風がかなり強くなっているようだ。防波壁の扉は閉められている。啓子は早めに眠りにつき、みどりは具合が悪いと言って休んでいた。他は応接室で歓談していたが、食堂での出来事の影響か、皆どこかピリピリとした雰囲気だった。可奈子がひどく酔っぱらった正岡を支えながら部屋へと連れて行った後、外に出て気晴らししようと話していると、キヨがそれを止める。キヨいわく、今日は“かまいたちの夜”らしい。この地方では決まって8月15日の夜に暴風雨が起こり、50年ごとに特に強い風が吹くと言われている。そして今日がまさにその50年目の夜だった。
第一の死
透は悪夢にうなされ、夜中の3時に目を覚ましてしまう。“かまいたちの夜”と呼ばれるほどの風雨は大丈夫だろうか。様子を確かめるために廊下へ出ると、ちょうど小林が部屋から現れた。トイレに行こうとしていたらしい。その時、絶叫が響き渡った。真理を起こし、三人で声が聞こえたみどりの部屋へと向かう。しかし、扉には鍵がかかっていた。扉を体当たりで開ける。正岡慎太郎(まさおか・しんたろう)が死んでいた。喉を切り裂かれていた。驚愕と恐怖に支配される中、透はそこで何かを踏みつけてしまう。蟹だった。濡れた床に、つぶれた蟹が姿があった。わらべ唄の歌詞の通り、しん太郎が喉を切られて死に、そばには蟹が落ちていたのだった。全員に正岡の死が伝えられた。みどりは閉所恐怖症の正岡に頼まれ、部屋を交換していたらしい。警察に連絡しようにも電話線は切断され、携帯電話の電波は届かない。館内を調べるが、誰かが隠れている気配はなかった。
三日月館は上空からみるとアルファベットのCの形によく似ており、正岡が死んだ部屋はCの端に位置していた。そして、その部屋には窓があった。窓が施錠されていなかったのだが、その窓から逃げ出すことは不可能だろう。窓の真下はあの剣山だ。もう一方の端は物置部屋になっており、その部屋にも窓がある。正岡の部屋と物置部屋は、屋外を挟んでほぼ対面しているのだが、距離があるため、窓から窓を移動するのは、もはや人間業ではない。つまり、外には逃げられない。逃げたとしても防波壁がある。となると、この場にいる誰かが正岡を殺害した、そうとしか考えられない。疑念と不信が招待客達に広がる。
クルーザーで島にやって来た美樹本が犯人だとすれば、すぐに逃げられる。透はそう考え、真理と共に美樹本のクルーザーへ向かう。しかし、一足先にそこにいた美樹本が脱出不可能であることを伝える。海面の水位が下がり、岩礁が露出していた。C字のような形だった島は、今、Oのような円環となり、クルーザーは円環の内側に閉じ込められていた。
第二の死
透、真理、美樹本が館に戻ると、夏美が死んでいた。夏美の首には狐の襟巻きが巻きつき、絞め殺されたようだった。右手首には深い傷があり、切断を試みたような痕跡があった。わらべ唄と同じだ。真理が気づいたのは、夏美の手に何かが握られていることだった。指を開かせると、マニキュアの瓶が現れた。その緑色の珍しいマニキュアは、みどりが使っているものと同じだった。みどりは犯人ではないと主張するが、信じてもらえず、俊夫と共にその場を離れた。可奈子と啓子も自分達の部屋に戻ってしまった。香山は死んだ夏美のそばに残った。他は応接室であれこれと言い合ったが、殺人犯の正体を特定することはできなかった。
昼食。香山以外が集まった。スープが出された。その後、食事が運ばれてこなくなった。キヨに何かが起きたのではないか。念のため、ペアを組んで館内を徹底的に捜索するが、キヨの姿は見つからない。キヨがいるはずの厨房を詳しく調べてみる。作っていた料理はすべてレトルトだった。その瞬間、何かに気づいたような表情をした小林だったが、問い詰めても何を語らない。さらに不思議なことに、製氷機から氷が完全に消えていたのである。
第三の死
食堂に戻ると、再びテーブルの上に河村亜希の写真が置かれていた。すると我孫子武丸の声が響き始める。「河村亜希を殺した犯人を許しません。絶対に、絶対に、絶対に」。あきれ果てた様子の美樹本が出て行った。透と真理が彼についていく。そして、遠くにある館の監視塔・縛り首の塔にキヨが吊るされているのをみつける。死体に群がった鴉はわらべ唄三番の見立てに違いなかった……。
殺人犯は我孫子武丸で、動機は河村亜希殺害の報復…、しかし、これでは無差別殺人と同じではないか。透は館へ戻る。誰もが怪しい。そんな中、可奈子がキヨの遺書を持って現れる。遺書には、キヨが我孫子の共犯だったこと、我孫子が正岡を殺したこと、そして、我孫子の正体が二人目の被害者・夏美だったことが書かれていた。誰もがキヨの語る真相に納得するが、香山は夏美の潔白を主張する。そして、手首がひどく傷ついた状態で夏美は自分の首を絞めることはできないことや、報復が終わったのならついさっき流れた我孫子武丸のメッセージは必要ないことなどを根拠に、遺書は本物の我孫子によって用意された偽物だと結論付けられる。
証拠
その後、透と真理は島の円環を確かめるため、館を出る。双眼鏡で確かめたが、まだ円環のままだった。すると真理が、三日月島がO字なら、三日月館もO字になるのではないかと話す。もしも館がO字になるのなら、窓から窓を移動できる。しかし、そんなトランスフォーマーみたいな仕掛けはないはずだ。だが、ミッシング・リンクがあるのかもしれない。そんなことを思いながら透達は館へと引き返した。キヨの死体を双眼鏡でみてみる。死体に白い何かがついていた。驚いた透は、真理や小林達の協力を得て、はしごでキヨの死体に近づく。そして、中庭の泉に残された足ひれをみつける。高所からでないとそれを発見することはできなかった。透はひらめいた。全てがわかってしまった。しかしその瞬間、透は塔に潜んでいた何者かに突き飛ばされ、はしごから落ちてしまう。
しばらくして目を覚ました透は第四の殺人を防ぐために皆を応接室に集める。しかし、俊夫が呼びに行ったとき、部屋に閉じこもっていたはずのみどりは姿を消していた。わらべ唄の四番目の歌詞に“風見鶏(かざみどり)”とあることから、透たちはみどりを探し始める。どうやらみどりは我孫子に手紙で呼び出されたようで、手紙には、人造湖に来い、と直筆で書かれていた。急いで人造湖の小屋へと透達は向かうが、そこには、かき氷のように粉砕された氷で首まで埋められたみどりの姿があった。わらべ唄の見立て通りの光景だった。しかし、幸いなことにみどりは生きていた。俊夫が彼女を館へと連れていく。「犯人はあなたですね」と透。そして、小屋の奥から真犯人が姿を現す。
真相(ネタバレ)
現れた真犯人は死んだはずのキヨだった。館の泉と人造湖は実はつながっていた。岸猿家が逃亡を防ぐために作った仕掛けだった。防波壁の扉を閉じ、バルブを操作すると、人造湖湖の水が館の庭に流れ込む仕組みになっており、キヨはこの仕組みを利用して館を水没させた。そして、物置部屋の窓から正岡の部屋の窓まで中庭を泳いで渡り、犯行に及んだ。この方法なら迅速に移動できるばかりか、庭には足跡も残らない。泉にあった足ひれはキヨが使用したものだった。窓がほとんどない館であれば、外の異変に気づくことはできない。“かまいたちの夜”と呼ばれるほどなら、なおさらである。そもそも、雨なんて降っていない。“かまいたちの夜”は暴風だけ。雨音だと思っていたのは、館が水没する音だったのだ。さらに、あの時、全員が薬を盛られていた。ひどく酔ったのも、具合が悪くなったのも、すべて薬のせいだった。
ただし、キヨ一人では実行できない部分もある。キヨには共犯者がいた。村上だった。そして、透は主犯の正体を明かす。キヨがかつらを取り、老婆のメイクを落とすと、それは確かに真理の叔母で小林の妻、小林今日子だった。キヨは招待されていない小林の名前を小林が名乗る前から知っているようだった。そして、小林二朗がキッチンでみせた挙動不審は、キヨの正体に気づいたためだった。今日子は料理が上手くなかった。レトルトしか置いていないキッチンをみて、夫の二朗は気付いてしまったのだった。みどりを呼び出した手紙の筆跡にも見覚えがあった。あれは妻の字に違いなかった。
今日子の狙いは、久保田みどりただ一人だった。しかし、正岡がみどりと部屋を交換していたため、真っ暗な部屋の中で、誤って正岡を殺してしまった。わらべ唄に見立てたのではない。偶然が重なり、透達が勝手に見立て殺人だと思い込んだだけだった。
夏美はキヨを疑っていた。盗み癖のあった夏美は、キヨの部屋に忍び込みマニキュアをみつけた。年寄りが使うとは思えないマニキュアだった。そんな違和感を抱いた夏美は今日子を問い詰め、殺されてしまう。今日子は夏美の手に握られたマニキュアを取り返そうとしたのだが、手は固く握りしめられていた。手を切断しようとするが、容易ではない。結局、マニキュアはあきらめるしかなかった。マニキュアはみどりの持ち物と考えられていたが、実は、かつて今日子がみどりに渡したものだった。
その後、キヨに対する疑いの目を逸らし、今日子自身が行動しやすくするため、菱田キヨという存在を消そうとした。わらべ唄に見立てれば、四番の歌詞にある風見鶏、つまりみどりを殺すことができる。しかし、透が真実に気づいてしまったため、犯行を急ぐ必要があった。
動機
小林今日子の旧姓は岸猿だった。彼女は貧しい家に生まれ、弟は別の家庭に引き取られることになった。両親を亡くした今日子は、漁師と結婚したが、夫は事故で亡くなり、二人の間に生まれた子供は里子に出されることになる。生き別れとなった弟の名前は共犯者の村上つとむ、娘の名前は河村亜希だった。
月日は流れ、今日子は小林二朗と再婚していた。ある日、今日子は夫婦で営むペンションに河村亜希が宿泊することを知る。娘との久しぶりの対面。今日子は、再会を心待ちにしていた。だが、亜希は姿を現さなかった。このとき亜希は宿泊客の車にはねられ、吹雪の中、一晩中、放置されていたのだった。今日子は、そんな亜希をみつけ娘の最期の言葉を耳にした。「はねられた――」
河村亜希の死は事故死として処理された。しかし、娘の言葉を信じる今日子は犯人捜しのために小説を書いた。運よく、その小説はゲーム化され、多くの人の目に触れることになった。犯人が何か動きをみせるはず、そう考えていた今日子だったが、現実は甘くなかった。そこで、今日子は関係者を無人島に招待することにした。夫や従業員を疑っていなかった今日子は、彼らには招待状を送らなかった。そうして、夕食を迎えた食堂でみせた河村亜希の写真とおもちゃの車。それに反応したのは、従業員の久保田みどりだけだった。
今日子が動機を語り終えた後、彼女と共犯者の村上はまるで抜け殻のようになっていた。久保田みどりが河村亜希をはねたとは限らないではないか。負傷したみどりも今日子の話を聞いていた。そして、自分の罪――ひき逃げを告白する。買出しのため、吹雪の中を運転していて、人と接触事故を起こしてしまった。車に押されたその人物は転落し、死亡した。
結末
遠くから低い波の音が聞こえてくる。島に高波が迫っている。五番の歌詞の最後、ざんぶらぶんのどうどうどう、を現実のものとするように、島の円環が解けた影響で津波が起きていた。高台に逃げようとする一同。そんな中、今日子は、この場に残ると言い放つ。夫の小林二郎も残るという。津波が迫る中、透達は、二人を残して丘の上へと逃げる。しかし、丘を上回る波が迫っているかもしれない。透は牢獄だった三日月館に避難することを提案する。しかし、共犯者の村上は丘に留まることを選ぶのだった。
館の中で高波をしのいだ。館の外に出ると、想像以上の被害が広がっていた。小林夫妻の姿は、もちろん、村上の姿も見当たらない。真理が泣き出す。小林の最後の言葉は「行きなさい」だった。これはきっと、「生きなさい」に違いないと透は思うのだった。
トリック
簡単に事件をまとめると以下のようになります。最初の被害者が正岡慎太郎(まさおか・しんたろう)、二人目が香山夏美(かやま・なつみ)です。三人目として菱田キヨ(ひしだ・きよ)の死体が見つかりますが、これは人形です。前作を知っていれば少し面白いかもしれないというのは、2の中で、ゲーム「かまいたちの夜」で起きた雪山の事件は、実は小林今日子が我孫子武丸というペンネームで書いた物語だった、という裏設定のようなものが登場するためです。
項目 | 説明 | 補足 |
---|---|---|
犯人 | 小林今日子 | 菱田キヨという老婆と同一人物 |
動機 | 復讐 | 今日子は娘の河村亜希をひき逃げした犯人(みどり)を殺そうとしていた |
トリック1 | 人違い | みどりと正岡が部屋を交換していたため誤って正岡を殺してしまう |
トリック2 | 隠し通路 | 館には水没させる仕掛けがあり、犯人は泳いで正岡の部屋に侵入した |
トリック3 | 死んだふり | 近づくことができない場所に人形を置き死んだようにみせる |
シナリオ
『かまいたちの夜2』には、メインとなる『わらべ唄篇』以外に、底蟲村篇、陰陽篇などの様々なシナリオがあります。
- わらび唄篇(メインシナリオ)
- 陰陽篇
- 底蟲村篇
- サイキック篇
- 官能篇
- ぼくの青春篇
- ぼくの恋愛篇
- わらべ唄篇
- 洞窟探検篇
- 惨殺篇
- 妄想篇
底蟲村篇
メインシナリオの『わらび唄篇』完結後にプレイできるようになるシナリオです。グロテスクな化け物とかが登場します。
ゲームの評価
今回のメインシナリオは、比較的、一本道となっています。前作ほどは展開に幅がなかったように思いますが、ノベルゲームとして劣っているわけではありません(前作「かまいたちの夜」の評価が高かった)。ただ、サブシナリオにホラー、オカルト、グロテスク、いかれた話が多く、スプラッタや暴力的なシーンも多いです。総じて、ミステリーゲームというよりは、ホラーゲームのような雰囲気になっています。方向転換やホラーに特化することが問題というわけではないですが、推理モノを期待していた前作のファンはガッカリするかもしれません。
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